SteamVR対応製品

IntoFreeは、SteamVRトラッキングシステムに対応する以下のブランドの日本市場展開をサポートしています。


SteamVR 虎の巻(執筆中)

00. 概要

「SteamVR」とは米国Valve社が開発したVR体験用ツールの総称で、SteamVRのトラッキングシステムでは「ベースステーション(ライトハウス)」と呼ばれる赤外線照射装置を用いて、VRヘッドセットやコントローラーなどデバイスの正確な位置と向きを計測します。

以下の動画では、VRのプレイエリアに対してベースステーション(ライトハウス)から垂直方向と水平方向に赤外線が照射され、VRヘッドセットやコントローラーに埋め込まれている赤外線受信チップが座標を計測する様子がスローモーションで解説されています。

出典:https://youtu.be/J54dotTt7k0?si=FObXJWCVCS9MgYA_

SteamVRトラッキングではベースステーション(ライトハウス)からの距離を計測するため、IMU(慣性計測ユニット)を利用したトラッカーと違いドリフトしにくく、トラッキング精度が高いという特徴があります。

10. SteamVRに必要な環境

SteamVRのトラッキングではセットアップ時に2種類の設定を選択できますが、それぞれ必要な広さが異なります。

ルームスケール

VR内を自分の足で歩いたり、しゃがんだり、寝転がったりして体験したい場合に選択します。1台目のベースステーションに背を向けてもトラッキングがロストしないよう、2台目のベースステーションをプレイエリアの対角線上に設置するのがお勧めです。最小プレイエリアは2m x 1.5mとなります。日本の家屋では「約2畳」と覚えておきましょう。

    なお、ベースステーション2.0を4台設置すると、最大10m x 10mまでトラッキングすることが可能となります。4台設置する場合は対角線上ではなく、各辺の中央にベースステーション2.0を設置するとプレイエリアにまんべんなく赤外線が届きます。ベースステーションと体験者の間に障害物が無いようにすれば、体験者数の上限はありません。ただし、体験者1人につきSteamVRが起動しているゲーミングPCが1台ずつ必要になります。

    立位

    立ったまま、もしくは座ったままでVRを体験する場合です。スペースに制限はありませんが、ベースステーションとVRヘッドセットとコントローラーの間に障害物が無いようにしましょう。

    (出典)
    https://www.vive.com/jp/support/vive-pro2/category_howto/minimum-and-maximum-play-area-size-for-more-than-2-base-stations.html
    https://www.vive.com/jp/support/vive-pro2/category_howto/considerations-to-make-when-installing-more-than-two-base-stations.html


    20. SteamVRに必要な機材
    • HTC社製 ベースステーション 2.0 (通称「BS2.0」)
      2023年現在、市場で新品として販売されているモデル。赤外線照射面が曲面で「かまぼこ」のような形状をしています。日本国内ではHTC Nippon 公式販売サイトや、amazon.co.jp、国内のパソコンショップなどで取り扱いがあります。供給量が安定せず、売り切れていることが多いのが難点。
    • Valve社製 ベースステーション 2.0 (通称「BS2.0」)
      2019年~2022年ごろにValve社のシアトルの工場で製造され、日本を含むグローバルで販売されていました。外観および性能はHTC社製のベースステーションと同じですが、背面にVALVE社の刻印があります。

    • HTC社製 ベースステーション 1.0 (通称「BS1.0」)
      初期のVIVEシリーズに同梱されていたベースステーションで、赤外線照射面が平ら。2019年以降に発売されたSteamVR対応ヘッドセット、コントローラー、トラッカーとは互換性がない場合があるので注意。
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